2006年6月8日

9条ネコさん

うちの娘がこんなのを書いていました*

* ちょっと親バカかな(^_^;;

2006年6月1日

国民保護協議会を傍聴(6/4加筆)

芦屋市の「国民保護協議会」を傍聴してきました。
この協議会は「国民保護法」にもとづいて、各自治体がそれぞれの「国民保護計画」を作成するためにひらかれるものです。

「武力攻撃事態等」が起こったときに「国民を保護する」ための法律とはいうものの、人権を保障する具体的な手立てが不十分だと、日本弁護士連合会などからも懸念が表明されているもの。

芦屋市の協議会では、
「武力攻撃事態等は国の外交の失敗によって起こるもので、事態発生に市の責任はない」
けれど、市民の安全について市は責任を負わなければならないと事務局側が説明していました。


ところで、芦屋市は「芦屋国際文化住宅都市建設法」*1
「国際文化住宅都市として外国人の居住にも適合するように建設し、外客の誘致、ことにその定住を図」る
ことになってます。

また、1985年には市議会が「非核平和都市宣言」*2を決議しています。
「戦後いくたびか、
平和を願う人類の理性と決意は、
核兵器の使用と核戦争を防いできました。
わたしたちは、この理性と決意を信頼し、
かけがえのない生命の星、青く輝く地球を
笑顔にあふれる子供たちに残すため、
いまふたたび、心をひとつにして
核兵器を廃絶するよう、全世界によびかけます。
そして、国是である非核三原則の厳守を
強く希望するとともに、
わたしたちの街・芦屋をいかなる形であろうとも
核兵器に関連して使わせないことを自ら決意し、
ここに非核平和都市であることを宣言します。」

自然災害ではないんですから、芦屋市としても「国が外交上の失敗を起こさない」よう、積極的に行動することが求められるし、せっかく定住・来訪してもらった外国の人々も含め、市民の人権が侵害されることのないような計画をつくらなくてはならない*3のではないでしょうか。

それにしても... 計画作成までの協議会開催はたったの3回(あと2回)です。9月の第2回協議会には「素案」が提案され、10月に市民への説明・意見募集をしたあと、来年1月の第3回協議会でもう計画を確定してしまうというスケジュールです。これで十分な議論ができるのか心配*4です。

5月31日の第1回協議会は、事務局(市)側からの説明ばかりで、委員のみなさんからの質問・意見は2件(「協議会の内容をそれぞれの団体で議論してもいいか」「資料の扱いは」)だけでした(それぞれへの市長の答弁は「各団体で議論してください。必要であれば説明にうかがいます」「資料はすべて公開です」でした)。この日、傍聴者には資料が配布されませんでしたが、このような答弁がありましたので、会議終了後、この日委員に配られたすべての資料の提供を事務局に申し込みました。

いずれの市町村でも、国民保護協議会は一般の審議会と同様に「原則公開」「傍聴可」になっていると思います。気になる方はぜひ、お住まいになっている市町村に問い合わせて、傍聴してみてはいかがでしょうか?

*1 憲法95条に基づく「特別法」なので、1951年制定のときは住民投票を経ているはず。最終改正は1999年。いまも生きている法律です。
*2 全文は:http://www.city.ashiya.hyogo.jp/peace/index.html
*3 自治体の計画作成は法で義務付けられているので、「いらん」とはいえなくて...
*4 一昨年、「次世代育成支援対策行動計画」を作成したときは、事前にアンケート調査もし、5回の地域協議会と5回の原案策定委員会をひらいてます(さらに行政側だけの会議も数度ひらかれています)。それでも表面だけをさらっとさわったような議論しかできず、とても残念でした(私は地域協議会に参加してました)。それと比べても、「国民保護協議会」の開催回数はちょっと少なすぎ?



市町村が独自に基本的人権を尊重した計画を作成することは可能だし、法的には計画作成の期限は定められていない

兵庫県弁護士会は、兵庫県の国民保護計画作成にたいして、昨年3月と7月に「意見書」*5を県に提出しています。その中に、見出しのようなことが指摘されていました。

そうなんだ! 計画作成は義務づけられていても、もっとじっくり・たっぷり・おおぜいで議論を重ねて、憲法で保障された基本的人権を尊重した計画をつくることは、自治体で、もちろん芦屋市でも可能なんですね。

*5 昨年3月の意見書:http://www.hyogoben.or.jp/img/kokuminhogo.pdf
 昨年7月の意見書:http://www.hyogoben.or.jp/img/kokuminhogo050722.pdf
 今年1月の会長声明:http://www.hyogoben.or.jp/ketsugi/20060123.htm

2006年5月18日

InDesignCS2 字送り?行送り?

このあいだからInDesignCS2を使っているんですが、少し縦横がこんがらがっています。
私ではなく、InDesignのほうがこんがらがっているんだと思います。

タブロイド判(というよりA3判かな?)の週刊新聞を作っています。
新聞組版の寸法単位は、1u=(11/1000)inchというものなのですが、InDesignで使える単位は、H(Q)、pointとm。
u単位を使うには、いちいちHなどに換算しないといけないし、ごくわずかですが誤差も出ます。
そこで、H単位を採用して版面設計をやり直していたところでした。

レイアウトグリッドは次のように設定しました。
組み方向:縦
フォント:毎日新聞明朝L*
サイズ:15Q
文字垂直比率:80%
文字水平比率:100%
字間:0H  (字送り:12H)
行間:6H  (行送り:21H)
文字数:11
段数:10
段間:18H
行数:47
以下略
さて、次は、フレームグリッドのドキュメントデフォルトをレイアウトグリッドと一致させよう.... そう思って設定ダイアログボックスをひらいてみると、
* この図は自宅のMacでのものですので、「フォント」欄が「小塚明朝」になってます。

わかります? このフレームグリッドは縦書きなんですよ(^_^;;

なお、この設定のまま、実際にフレームグリッドをつくってみると、ちゃんと
「字送り:12H」「行送り:21H」
のものができます。

Adobe社のサポートデスクにはお知らせ済みですので、そのうち対処されるでしょうね。

2006年5月4日

阪神電鉄 versus 村上ファンド

この問題で、私がとても気がかりなのは、阪神電車が安心して乗れる電車であり続けられるのかどうかなのです。タイガースの行方ではないのです*

村上ファンド(M&Aコンサルティング)は「弊社の視点」を、
株式会社M&Aコンサルティングは、必要に応じて経営改善に関する具体的な提案を行う等、株主価値向上のための積極的かつ直接的な働きかけを行っています。
としています。「株主価値向上」が主目的のようですが、「株主価値」とはいったい何なのでしょうか?

「稼ぐ」を方針の第一に掲げていたJR西日本でどんなことが起こりましたか?――もう、忘れたという人は、まさか、いないでしょう。

* 小川洋子さんはじめタイガースファンのみなさんには申し訳ないですが... そもそも私は野球に興味がなくて...
それにしても、4月2日のANN「報道STATION」では、タイガースの方に重点が置かれていて、鉄道事業そのものについてはまったく触れてませんでした。メインキャスターがプロレス実況で名を成した人とはいえ、どうなんでしょ? 面白がって観戦していればいいという問題じゃぁ、ぜんぜんないですよ。あなたは東京にいて阪神電車に乗ることなんてないのかもしれませんがね!

2006年4月25日

Re: 悩ましい字体:難儀な事態

『犬のしっぽを撫でながら』での文字組みの事故について、集英社の担当編集者のHさんからお電話をいただきました。原因がわかったそうです――
本文の基本フォントは、NEW CIDフォントを使っているのですが、旧字体がない文字についてはOCFフォントを組み込んで組版しました。
ところが、NEW CIDとOCFではベースラインが異なっているので、OCFフォントの文字の字面が下がってしまいました。
問題の文字について「上下均等空き」という処理をすれば、字面のずれが防げるようなので、今後、OCFフォントを組み込む場合は、この処理もセットでおこなうよう、印刷所に指示することにしました。
校正の際は、文字が正しいかどうかに注目していて、字面のずれには気づきませんでした。
――とのことでした。

私がいる編集部でも、こんどから組版を自分たちですることになり、こうした事故の事例と解決方法をできるだけたくさん集めておきたかったので、集英社に問い合わせました。まったくの部外者にもていねいな説明をしてくださったHさんに感謝です。

2006年4月20日

悩ましい字体:難儀な事態

小川洋子さんのエッセイ集『犬のしっぽを撫でながら』*がでました。

*2006年4月10日第1刷, 集英社


内容については別の機会に書きますね。



それより、変なことが気になりました。右の写真は66ページの1行目と2行目の一部分です。「篇」の字面が下がり過ぎてませんか?

たぶん、本文のフォントには「篇」の“戸”の1画目が左下がりになっている異体字がなかったんでしょうね。それで、別のフォントから切り貼り(?)したんでしょうか。

57ページでは、同じ異体字を使っているのに、字面は下がっていません。
そんなところもありますが、おおむね、JISにない旧字体が使われているところで、字面の位置がおかしくなっています。


下の4つはこのエッセイ集からではなくて、私が小塚明朝で印字したサンプルです。
OpenTypeフォントには小塚明朝のように、s/
同じ区点位置**に複数の異体字を収録したもの
/異体字の置き換え情報をもったもの/があります。どの字体を使うか、悩ましいところです。コンピュータで出版物を作るようになって、字形についていままで以上に知識が必要になって、もう、たいへんです。

**「篇」と「編」は別の区点位置にあります。念のため:-)
☆ フォントの中で異体字はそれぞれ別の区点を与えられています。(4月27日訂正)

しかし、このエッセイ集では、「短編」が普通の字種・字体(上の図の左から2番目)で印刷されているところもあります(83ページ)。ですから、小川さんご自身がとても字体にこだわって、異体字を使うように指示しているようには思えないんです。収録されているエッセイはさまざまな時期、さまざまな雑誌・新聞に発表されたものですから、それぞれの編集方針にもよるのでしょう。

ひょっとすると、小川さんが古いワープロで執筆されている***ことの影響かも知れません。

***「されていた」? いまはもうコンピュータに移行されているかな?

2006年4月10日

いっきに春が来た


雨が続いて、なかなか暖かくならないと思っていたら、レンギョウもハクモクレンもサクラもいっきに咲きました。
わたしも調子よく咲いてます。
でも、もうそろそろ私の季節は終わりです。来週には色もあせて、しなしなっと倒れているでしょう。しっかり種はつくってますから、もういいんです。

2006年2月26日

雨が降ると

今日は西日本のかなり広い範囲で雨が降っているようです。
芦屋ではすっかり本降りです。

雨が降ると「もう春だなぁ」と思ってしまうのです。
関西では冬だって雨は降るんですが、いまだにそう思うのは、少し長めの学生時代を仙台で過ごしたからでしょうか。
雪ではなく雨が、細い雨が降ってくると春なのです。

それにしても、今日、芦屋は土砂降りです。

2006年1月17日

受診抑制と重篤化

のどが痛くてどうしようもないので、職場近くの耳鼻咽喉科に駆け込んだら、みごとにインフルエンザA型にかかっていることが判明しました。

どうりで体全体もだるいわけです。

実は、症状が出たのは先週木曜の夜。翌日は頭がずきずきするので一日寝ていました。土曜日にはちょっと体が浮くような感じがしたものの、仕事が気になって出勤。月曜日は例のごとく徹夜で編集作業をして、きょう(火曜日)はその徹夜のまま1時間歩いて、阪神・淡路大震災早朝追悼集会の取材に出かけたのでした。会場の諏訪山公園(神戸市中央区)まで登る最後の坂では、息も絶え絶え。歳のせいかと思ったのですが、この時すでに37℃を越える熱があったようです。

医院では特効薬タミフルを処方してもらったのですが、もう手遅れですよね。やれやれ、跋扈する新自由主義のもと、受診抑制・重篤化を自ら実践してしまいました。

2006年1月1日

道可道非常道

ことしは46歳になります。カーソルが尺*1 の右側にきて久しいですし、右端もそろそろ見えてきましたか…。目盛り間隔はずいぶん狭くなってきました。10代後半のころの1年間がいまの3年間から4年間のように感じます。


道可道、非常道、名可名、非常名*2
「『道』が語りうるものであれば、それは不変の『道』ではない。『名』が名づけうるものであれば、それは不変の『名』ではない」*3

30年前に出会ってからいままで、このことばに支えられて生きてきました。
熱狂せず、盲信せず。おかげで変な道に進まずにすみました。しかし、確信せず。この立場を保ち続けるのは、すこしつらいこともありました。
それでもやはり、私はこのことばに従っていこうと思います。

*1  これは計算尺です:-) 下から4番めがD尺、ここの46にカーソルを合わせています。そこから1つおいて上のCI尺に17を置いてみました。目盛り間隔が時間感覚と微妙に暗合してるでしょ?
*2 『老子』
*3  小川環樹訳