2005年11月24日

ボランティアを支援するボランティア

知人のOさんが退職後、兵庫県でボランティアグループをつくりました。
ちょっと変わっているのは、「メタ・ボランティア」とでもいうのをめざしているところ。
「案内」によるとこのボランティアグループ、「キャス」Campaign Assist Square)*は、
平和やくらしをよくするために活動する団体や個人を応援する
ボランティアグループなのです。みずから直接、なにかの活動をするのではなく、ボランティアを応援するボランティアなんですね。
  • それぞれの団体の政策づくり、事務局活動の支援
  • 勉強会への講師派遣
  • ニュースやチラシ、機関紙など出版物の編集支援
  • 翻訳、海外調査のお手伝い
などが「キャス」の活動です。

これまでの市民運動が培ってきたノウハウはけっこうあるんですよね。
地域などで、さあ、市民運動を起こさなくては、でも、だれもそんな経験はない...といった場合、頼りになりそう。

「キャス」自体のスタッフ(ボランティア)も募集してますよ。企画、編集など腕に覚えのある人はぜひ!


* まだ、ウェブサイトはできてなくて、ブログで代用しているようです。
http://www.doblog.com/weblog/myblog/53313

2005年11月14日

もう花をつけてみました

ちょっとピンボケですが、写真の中ほどにほんのり桃色のつぼみが見えますか?
たぶんこのまま花弁はひろげないで実を結ぶことになると思います。
なにぶん都会で経済的には大変なんですが、しっかりがんばってますよ。


ブログへの登場は久しぶりのL. amplexicauleでした。

2005年11月13日

あたし

えらけいこ『あたしち』Vol.11(2005.11.9, メディアファクトリー)がでました。

わがやではこの本がとても人気です。娘にいわせると、タチバナ家の「父」と「母」の性格が私と妻によく似てるんだそうです。
「父は外では腰が軽く、家では腰が重い」(No.1)とか、「母は合理性の鬼」(No.7)とか、う〜ん、そうだねと思えるようなところもあります。
もっとも、私は、あたしちの「父」ほど甲斐性はなく(私の年収は1/3ぐらいしかないと思いますよ)、妻はあたしちの「母」ほど「グラマラス」(No.9)ではありませんが...

No.32の「頭もくつ下も使ってると...すりきれてきちゃうんだねー」というのは、ほんとうです。私の経験からいっても(^_^)

2005年11月10日

侵略国家の遺物

きょう(11月10日)付「神戸新聞」の阪神版に、戦前から長年にわたり、芦屋警察署の会議室にかけられていた書が、南次郎氏(1874--1955)の筆と判明したという記事が載っていました。
武人とはこういう字を書くのかと思わされる力強い筆遣いで「剛健」と大書されています。警察官のみなさんの士気をおおいに高めたことでしょう。

しかし、南氏は、朝鮮軍司令官、陸軍大臣、関東軍司令官、朝鮮総督などを歴任し、中国、朝鮮への侵略戦争・支配の先頭に立ってきた人物です。

陸軍大臣だったのは、満州事変(1931年)の時。最終的には戦争拡大路線に立ち、A級戦犯として裁かれた東京裁判で、終身禁固刑の判決を受けています。
また朝鮮総督だったのは1936年から6年間。日本語使用の強要、「創氏改名」など「皇民化政策」を推進した総督なのです。

いまの日本国憲法のもと、このような人物の書をありがたがるというのは、どうなんでしょうか?

直ちに降ろして、しかるべく処分(せいぜい遺族に返すぐらいでしょうか?)するのが「政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起こることのないやうにすることを決意し」た者、「他国と対等関係に立たうとする」者の責任ではないかと私は思うのですが...

2005年11月8日

「世界」

きのう*1 うちへ帰ってテレビをつけたら、NHK教育で「アラビア語会話」*2 をやってるじゃありませんか。講師は『アラビア語のかたち』*3 の師岡 カリーマ・エルサムニーさん。『千一夜物語』の朗読*4 がすてきです。

NHKの「世界」にようやくアラビア語圏も入ったんだなぁ——と感じるのは私だけ?
というのは、私がよくラジオを聴いていた、いまから30年ほど前、NHK FMで「世界の音楽」という番組があったのです。
この番組、3部構成でしたが、「ヨーロッパの音楽」「アメリカの音楽」「ラテンアメリカの音楽」でおしまい......
アジアはどうした。
アフリカはどこにあるのだ。*5
アジアやアフリカの音楽は「民族音楽の時間」という別番組でしたね。
そんな時代と比べて「ようやく」と感じたわけです。

しかし、30年前のNHKの「世界」よりももっと狭い「世界」や「国際」にとらわれている人たち*7 が、いまでもこの国にはいるようです。


  1. テレビをつけた時点ではもう日付が変って「きょう」でした。
  2. http://www.nhk.or.jp/gogaku/arabic/
  3. 11月7日付「アラビア文字」
  4. 「アラジンと魔法のランプ」だけじゃなくて、他の話も聴きたいって?......めっ!
  5. 金子光晴「風景」*6 より借用:-)
  6. 10月14日付「この「風景」を現出させては...」
  7. 憲法9条2項をなくそうとしている人たちがそうですよね。

2005年11月7日

アラビア文字

師岡 カリーマ・エルサムニー『アラビア語のかたち』(2002年, 白水社)は、昼休み、目がちょっとさびしくて買った本だったのです。

それまでは、こんがらがったひものように見えたアラビア文字も、いったん知ってしまえば、1文字1文字が語りかけてくれるような気がします。

MacでもWindowsでも、簡単にアラビア文字はじめいろんな言語の文字が入力ができるようになってますよね。
とくに、アラビア文字の場合、単語の中の位置によって文字の形が変わっていくのが、目に見えて楽しいです。「ل」と「ا」を続けて入力すると合字の「لا」にぱっと換わるのなんかも面白い:-)
ハングルの場合も「」「」「」と入力すると、コトコトっと(そんな音はしませんが)「」という形に組みあがるのが、なんともいえず気持ちいいです。