الاسكندريةとなって読み方は、
アル・イスカンダレイヤ...え!? 「イスカンダル」?? じゃ、その隣は……
الغملون アル・ガミロン……なんてわけないですよね。
(このページはutf-8なのでマルチリンガルな書き方を試してみました。一部をアラビア語表記にしています。他のPCやMac、unixなんかではどうみえるんでしょう? うまく見えない方もあるでしょうが、試みなので許してください。)
الاسكندريةとなって読み方は、
アル・イスカンダレイヤ...え!? 「イスカンダル」?? じゃ、その隣は……
الغملون アル・ガミロン……なんてわけないですよね。
これは金子光晴の『鬼の子の唄』から「風景」、その冒頭です。高校で使った教科書に載っていました。この詩についての授業はなかったのですが、それから30年、記憶に残り続けています。いきのこつた一匹のしやうじやう蠅が自分の影に追はれて
まひまひしてゐる。
年月がゆき、ペトンで固めた角ばつた地球は、
最後の栓をとぢた。
……もう誰もゐない。
さんらんたる石女よ。第2 次世界大戦は、この「風景」にまで突き進みはしませんでしたが、地上の大半をまきこんで終わりました。自分たちを戦争に駆り立てた国家を自ら打ち倒してつ くったものではなく、連合国から与えられたものであるにせよ、日本国憲法が歓迎されたのは、もう戦争はこりごりだという当時の国民多数の実感によるもので しょう。
不用になつた空のきよさ。あかるさ。やさしさ。核の時代、次の世界大戦では金子さんが予言した「風景」が現実のものとなるでしょう。私たちは「石蚕」ではありません。「叡智あるヒト」として、歴史を逆行させようとするものとたたかいたいと思います。