2010年7月18日

レーニンのいう「生活」とは何なのだろう

レーニン全集(大月書店版)を読んでいて不思議な用語に出会いました。

生活」です。

A: vol.24 pp.46-47「わが国の革命におけるプロレタリアートの任務」
この軽信的な無自覚性とたたかうことによってのみ(ところで、これとたたかうことは、もっぱら思想的に、同志的な説得によって、生活経験を示すことによってのみ、おこなうことができるし...
...
軽信的な無自覚性と無自覚的な軽信性とは、とくにプロレタリアと貧農のあいだでは、日一日と消えていくであろう。資本家を信じてはならないということを、生活(彼らの社会経済的地位)が彼らにおしえるからである。

B: vol.24 p.70 ibid.
生活は、革命は、すでに実際にわが国に、弱い、萌芽的な形態でこそあれ、まさにこの新しい本来の意味での国家ではない「国家」をつくりだした。

C: vol.24 p.136「ロシア社会民主労働者党(ボ)ペトログラード全市協議会」
無政府主義者とちがって、われわれは、社会主義へうつるために国家を必要としている。パリ・コンミューンは、労働者代表ソヴェト型の国家---組織され武装された労働者の直接の権力---、労働者と農民の独裁の雛形をわれわれにあたえた。ソヴェトの役割、このような独裁の意義は、反革命にたいする組織された暴力であり、多数者に依拠して、多数者の利益のために革命の成果をまもることにある。......生活は、プロレタリアートと農民の独裁を、ブルジョアジーの独裁と絡みあわせた。つぎの段階は、プロレタリアートの独裁であるが、しかしプロレタリアートはまだ十分に組織されておらず、啓蒙されていない。彼らを啓蒙することが必要である。全国にわたって、このような労働者その他の代表ソヴェトが必要であり、このことは生活の要求である。


『新潮現代国語辞典』は、「生活」の語義として、
(1) いきていること。生存して活動すること。
(2) 生存のための経済的な面。生計。活計。口すぎ。
をあげています。このうち(2)の意味が近そうですし、上の引用Aの2番目にも「社会経済的地位」と括弧書きされています。

でも、なんかしっくりこないのです。

私はロシア語は読めませんので、原文がどうなっているかわかりませんが、日本語の「生活」とレーニンがここで使っているロシア語「生活」とは、かなりのずれがあるのでは?


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