逆に、漢文は、文法はあまり面白そうでもない(演繹的にはできていないようですよね)のですが、読みたいものがたくさんあります。「老子」「荘子」はもちろんですが、「論語」だって読みたい。
それに、美術館でみる書画の詩、讃が読めないのも恥ずかしい(いわゆる日本漢文なのでしょうけど)。
というわけで、泉井久之助『ラテン廣文典』の文法編もいちおう終えたので、こんどは漢文を習い始めました。あいかわらず、通勤電車の中での「独習」です。小川環樹・西田太一郎『漢文入門』(岩波全書)を読んでます。
漢和辞典は重いので、適当な小辞典はないかと捜して見つけたのがこれ。
田中慶太郎編訳『支那文を読むための漢字典』。1940(昭和15)年から版を重ねているものですが、この書名、現代ではちょっと物議を醸さないかな。
でも、持って帰ったら、小川・西田・赤塚『新字源』とたいして変らぬ大きさ。(『新字源』がとってもコンパクトだってことですが)
でも、持って帰ったら、小川・西田・赤塚『新字源』とたいして変らぬ大きさ。(『新字源』がとってもコンパクトだってことですが)
とあるSNSのために「本」と「読」を引いてみました。
書籍・図画・碑帖をみな本といふ。
文籍を諷誦するをみな読といふ。一字一句に就きて細心に誦過するを謂ふなり。ふむふむ、音読が基本なんですね。しかも、一字一句細心にと。心しておきましょう。
ところで、この字、新字体では「言へんに売」ですけど、そう教えてはならぬ、と言ってますね。
- 「読」では、右の「士」と「貝」の間の部分は「四に従う*」とあります。
- 「売」の項には、同じ部分は「罒に従う**」とあります。
* その次の行の「...に人はず」は、象嵌校正の失敗でしょうね。
** 「あみがしら」の一形態です。フォントによっては正しく表示されないかもしれません。
0 件のコメント:
コメントを投稿