2015年3月24日

入れ子の夢

うたたねをするといやな夢をみる。

子どもを一人亡くしてしまう。
溺れてしまったのだ。
探して探して、見つけた時には、手のひらに載るほど小さな体になっていた。その小さな冷たい背中を撫でてやる。

私は疲れて眠っている。

どこなのか、大きな吹き抜けのあるコンクリート造りの家。いとこの誰かのところなんだろうか。

インターホンでそこの奥さんが「これなに?」と夫に尋ねる。「オウゴンゾウムシだな。珍しいから写真に撮っておきなさい」と応えている。屋上ではそこのうちの子ども(成人している)たちがバーベキューで歓声をあげている。

下階に降りていくとお寺のような広いよく磨かれた木の廊下。「あ、お父さん」と私を見つけてうちの娘が声をかける。三男もいる。私はそのまま廊下を歩いていく。どこへ?

…というところで目が覚めたので、起き上がる。うたたねをしていたつもりなのに、ズボンもシャツも脱いでいた。

ズボンを履きかけたところで、本当に目が覚めた。


(溺れた子どもは長男でも次男でもないと思う。その前、生まれてこなかった二人の子どもたちなのかもしれない。)

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