2011年5月16日

こんにちわ、でいいのじゃ

「こんにちわ」という表記は“間違い”とまでは言えぬのではありませぬか。

1986年内閣告示の「現代仮名遣い」には、「こんにちは」が助詞「は」の表記例としてあげられていますが、46年の「現代かなづかい」は「こんにちは」の例をあげておりませぬ。

それどころか、86年に文部省が都道府県教育委員長などに通知した「学校教育における『現代仮名遣い』の取扱いについて」では、助詞「は」「へ」について、「現代かなづかい」では“「わ」「え」と書くことも許容すると解釈されてい”たことを(参考)にあげております。同通知全文はこちら

つまり、「現代仮名遣い」告示以前には、「コンニチワ」を一語ととらえる(「は」を助詞ととらえない)ならば、「現代かなづかい」の細則第四「ワに発音されるはは、わと書く」にしたがって「こんにちわ」と表記することもできたわけです。
戦後すぐに読み書きを習った少し年配の方が「こんにちわ」と書かれるのは自然なことかもしれませぬ。

もっとも、規定云々の前提として、「現代仮名遣い」は「個々人の表記にまで及ぼそうとするものではない」と適用範囲を限定しています(「常用漢字」も同様です)から、twitterやblogのように個人的な書き物について、“「こんにちわ」と書くのは間違いだ”と言うのは行き過ぎだと思うのであります。

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